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セミナー
セミナー : ☆国際戦略経営研究学会 第7回全国大会のご案内☆
投稿者 : 200640122 投稿日時: 2014-08-17 08:15:03 (1997 ヒット)

各位

西尾@河合ゼミ(GSSM 2008年修了・18期:最終)です。

来る9月13日(土)・14日(日)の両日に、中央大学後楽園キャンパスにおいて国際戦略経営研究学会 第7回全国大会が開催されます。

大会は非会員の方も参加できますので、ぜひ充実した2日間を後楽園で過ごしませんか?

河合忠彦先生が大会委員長であり、ご出席を是非とも、よろしくお願い致します。

今年度は、統一論題に関して英語と日本語、それぞれによる2つのシンポジウムが開催され、この他、大学院生セッションと自由論題セッションが開催され ます。

統一論題“New Global Challenge for the Japanese Businesses
    : Burgeoning issues and the new approaches of strategic management”

統一論題シンポジウム(1) (英語)では、著名なMendenhall 教授ほか3氏を海外から迎え、統一論題について、戦略、リーダーシップ、人的資源その他の広範な視点からの討論を行います。

統一論題シンポジウム(2) (日本語)では、「Global Giants および Emerging locals/Giants との競争をいかに勝ち抜くか」というよりフォーカスされたテーマについて、戦略にウェイトをおいた視点から、理論的、実践的に有効な戦略の可能性を探ります。なお、本シンポジウムの報告者は、統一論題およびそれに関連するテーマについての報告申し込み会員からなっています。

また、記念講演といたしまして、株式会社資生堂の相談役・前代表取締役会長である前田新造氏をお迎えいたします。今回は、「資生堂のグローバル展開〜中国事業30年の歩み〜」について、貴重なお話を伺います。

後楽園キャンパスは、最寄駅の東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」、都営大江戸線三田線「春日駅」からは、徒歩5分です。

http://www.iasm.jp/

<河合先生メッセージ>
 様々の政策により日本経済の再生への足がかりが出来つつあるようですが、それを現実のものにするためには、日本企業のグローバル化への新たなチャレンジが要請されています。そのチャレンジとは、1つには、かつてのグローバル化 の成功後の“失われた20年”で大きく損なわれたグローバルプレゼンスを回復するという、いわば量的な意味での“再”チャレンジを意味します。

 しかし、より重要なのは、ニューチャレンジとは、それに加えて、“質的に新たな”チャレンジを意味することです。かつての国際化(=初期のグローバル 化?)は、唯一の経済大国たるアメリカ主導の国際市場システムに組み込まれ、その中で相対的にポジションを高めてゆけば良いという単純なものでした。事 実、日本企業に必要だったのは、唯一の競争相手であるアメリカ企業よりも良いものをより安く作ることであり、理論的にも「モノづくり論」があれば足りる時代でした。

 これに対して今日要請されているグローバル化とは、政治経済体制、発展段階、文化、人種などを異にする諸国の企業が(政府も加わって)争う、より多極的 で複雑化した環境のなかで、競争優位性を獲得・維持し、より高めていこうというはるかに困難な闘いです。そこでの競争は、多くの多様な競争相手に対するも のであるため、未経験の様々の問題の発生が予想され、その解決のためには、企業戦略、競争戦略は言うに及ばず、研究開発、生産、販売、人的資源開発などの 機能別戦略のダイナミックでタイムリーな展開(転換)とその実現のための資源の再構築が求められています。

 そして注意すべきは、これはもはや既存の「モノづくり論」で対応できる課題ではなく、まさに本学会が主張する「戦略経営論」による対応が要請されるものだということです。次期大会の統一テーマとは、この意味での新しいグローバル化へのチャレンジを狙いとするものに他なりません。(逆に言えば、かつてのグ ローバル化とは、「戦略経営」を「モノづくり」に還元、単純化できた幸せな時代におけるそれだったと言って良いでしょう。新しいグローバル化でも「モノづ くり」は重要ですが、それは、戦略経営の一部分たる“戦略的”モノづくりでなくてはなりません。)

 ところで、そのようなニュー・グローバルチャレンジの中でも特に重要な位置を占めているのが、上述のような環境の典型たる新興国市場であり、そこでglobalgiantsや emerging giants との熾烈な競争を生き抜いて新次元の成長を実現するためには、迅速かつタイムリーで的確な戦略(転換)と資源の再構築が求められています。

 以上が統一テーマの趣旨ですが、その実現のための具体的な課題としては、たとえば、次のようなものが考えられます。

  ・How to develop sustainable global corporate or business strategi es
・How to develop sustainable global functional strategies
  ・How to develop business or functional strategies in penetrating emerging markets

 次期大会の目的は、これらの課題に対する分析方法ないし具体的解決策の提案、あるいは事例分析などによって「戦略経営」の実践と研究に貢献し、ひいては日本経済の再生に貢献することであり、多くの会員諸氏の積極的な参加が期待されています。

 ちなみに、本年12月にオーストラリアで開催されるSMS (Strategic Management Society) の Special Conference の統一テーマは“Strategic Management in the Asian Century; Dealing with Dynamism, Diversity and Development” であり、また、Diamond Harvard Business Review の本年2月号のテーマは「日本企業は 新興国市場で勝てるか(How to win in emerging markets)」となっています。これらに負けぬ成果を出すべく頑張りましょう。

 なお、グローバルチャレンジは企業のみならず、学会にも強く期待されるものであり、本学会も国際化を目指さなくてはなりません。昨年度の大会で初めて英語による発表を取り入れましたが、本年度もそれを継承拡大し、できるだけ早期に外国人が会員になりやすい体制を整備する1ステップにしたいと考えています。

長くなりましたが、ご質問等は西尾まで。
皆様のご参加をお待ちしております。